ルッコラ(土耕栽培)

どんなハーブ?

香ばしいゴマの風味とほんのりとした苦み、辛み大根のようなピリッとしたい辛みが特徴です。ビタミンやミネラルを豊富に含む栄養野菜として、古代ローマより利用されてきました。生でサラダにしたり、パスタに加えたり、炒めもの、おひたし、てんぷらなど、和洋さまざまに調理して味わえます。加熱すると辛さや香りが弱まり、ほかの食材とも味がなじみやすく、たくさん食べられます。芽が出たばかりのスプラウトも美味です。

 

育て方のポイント

成長が早く育てやすいので、ぜひタネから育ててみましょう。間引き菜も食べることができ、小さな芽のうちから独特のゴマの風味が楽しめます。細身で切れ込みの深いセルバチコ種は多年性ですが、同様に育てられます。春まきでも秋まきでも育てられます。ゴールデンウイークを過ぎた頃からはアブラムシやイモムシなど害虫の被害を受けやすく、駆除がやっかいです。春まきの場合は3月下旬頃に早めにまき、病害虫が多く発生する前に収穫を終えてしまうのがおすすめです。

 

栽培メモ

・適した場所

日がよくあたり、風通しのよい場所が適する。収穫時期以降に半日陰で育てると、株がやや軟弱に育つが苦味や辛みがマイルドになって生で食べやすくなる。

・水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと。乾燥し過ぎると葉が硬くなって苦味が増すので、水切れに注意。

・病害虫

気温が高くなるとアブラムシ、ハモグリバエ、イモムシ、ヨトウムシなどの害虫、うどん粉病などの病気が発生しやすい。

・植え付け

タネから育てるのも楽。ばらまきし、葉が触れ合うようになったら間引いて10cmほど(地植では20cmほど)の株間にする。タネをまき過ぎたり間引きが遅れると、もやし状態になって生育がぐんと悪くなるので注意。

・肥料

植え付け時に元肥を施し、生育期には追肥を施す。

・作業

花が咲くと葉がかたくなる。トウ立ちしやすいので、花茎が伸びたら深く切り戻す。

 

収穫&利用のコツ

大きくなってからの葉より、間引きながら、若い株をやわらかいうちに収穫した方がおいしい。外葉から順次かき取って利用します。

・生でサラダにしたり、茹でておひたしのように味わったり。スープや味噌汁の具としても重宝。ベーコン炒めなど油を使った料理にも向きます。

・タネを砕いて熱湯をそそぎ、10分ほど蒸らします。

 

Guide to Uses

▶葉はビタミンC、ヘテロサイドを含みます。美肌効果や血管をきれいにする効果、胃の調子を整えて消化不良を助ける効果があります。

▶タネをすりつぶしたものは強壮のためにティーとして利用されます。

The Harvester's Ownd

時が止まったような安曇野の空間で、植物たちを育てています。

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