コリアンダー(土耕栽培)

エスニック料理の必需品

中国や東南アジア、インドでは料理によく使われるハーブです。中国ではシャンツァイ、タイではパクチーと呼ばれます。葉に特有の強い香りがあり、肉や魚の臭みを消したり、スープやソースの香りづけに利用したりと、エスニック料理の必需品です。夏に小さな花が、茎の先にまとまって咲きます。

 

育て方のコツ

・湿り気の多い土や、きめの細かい培養土が向いており、日当たりが良い場所で、水切れしないように育てます。

・苗は、葉が赤くなっているものもありますが、新芽が元気なものは問題ありません。根を崩さないように、傷めないように植えつけ、その後、植え替えはなるべくしません。

・アブラムシがつきやすいので、葉の裏の確認をして、見つけたら手で軽くしごいて取り除きます。たまにキアゲハの幼虫がつくことがあります。

・花芽が伸びて来たら、葉は硬くなってしまいます。葉の切れ込みが細かくなってきたら花芽がつき始めます。

 

収穫のポイント

葉が茂ってきたら、葉を少し残して根本あたりを切ります。充実した葉ならどこを収穫しても大丈夫ですが、葉が少なすぎると光合成ができず成長が遅くなるので、常に7~8枚の葉を残すようにします。

※柔らかい葉はサラダに入れるなど生で食べるとおいしい。

 

花や実を収穫する

花が咲くと葉が硬くなってくるので、葉を楽しむなら花芽はカットし、咲き始めの花はサラダなどの料理に使います。コリアンダーは、根も、若い実も、熟した種も食べられるので、夏が近づき、花芽がどんどん伸びてきたら、種を採ることを目的に育てます。

※緑色の若い実は、酢漬けにするとよい。

 

種まきで育てる

夏になると、種がついて枯れてくるので、穂ごと取って乾燥させます。9月ごろに種をまき、軽く防寒して越冬させると、翌春から収穫できます。タネは、ひと粒に2個入っており、割って1個ずつまいたほうが水をよく吸いますが、粒ごとまいて2つ芽が出たうちのどちらかを間引いてもよいでしょう。まく時は、種の上に薄く土をかぶせ、常に湿った状態を保ちます。2週間ほどで発芽します。

※葉とはまた違った香りを持つ、コリアンダーシード。

 

いろいろな楽しみ方

生でサラダなどに入れるのがおすすめ。生春巻きや餃子の具、フォーなどアジアの汁麺のトッピングにしても。根はみじん切りにして炒め物やスープに入れるとよいでしょう。柔らかい花はサラダに。若い実は酢漬けにし、インド風のヨーグルトサラダや、カルパッチョ、ペペロンチーノなどのトッピングに。種はコリアンダーシードとして、カレーなどのスパイス料理に使えます。

The Harvester's Ownd

時が止まったような安曇野の空間で、植物たちを育てています。

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